第4章

to V と Ving

視点② 動詞のとる構造 (2) ─ コアイメージで使い分ける

学習目標

  • to V (未来志向) と Ving (実際の動作・過去の事実) のコアイメージで本質的な違いを掴む
  • to V を取る代表動詞群 (5グループ) と Ving を取る代表動詞群 (Megafeps 系) を意味別で頭に入れる
  • to V と Ving で意味が180度変わる7動詞 (stop / remember / forget / regret / try / mean / need) を文脈から判別できる
  • 早慶附属レベルの空所補充問題で、構文と文脈の両方から正解を導けるようになる

所要時間の目安

約2.5時間 (解説1.5時間 + 演習1時間)

この章を読む前に

第3章で「動詞ごとに後ろに取る構造 (文型) が決まっている」ことを学びました。本章はその発展で、もうひとつの重要な使い分け 「to V を取るか、Ving を取るか」 をコアイメージから理解します。 第3章で見た「She refused ( ) the question」(答え: to answer) のような問題が、本章を読み終わったときに 動詞のグループ判別 × コアイメージ で説明できるようになります。 第3章を読み終えていることを前提とします。

この章で身につくこと

この章を読み終えるころには、あなたは英文中の動詞を見て、「次に to V が来るか、Ving が来るか」を一瞬で判断できるようになります。

第3章で見た問題を思い出してください:

Q. She refused ( ) the question.
(a) to reply (b) replying (c) answering (d) to answer

正解は (d) to answer でした。

なぜ refuse は to V を取るのか? なぜ enjoy は Ving しか取れないのか?

実は、英語の動詞には「to V を取る動詞」「Ving を取る動詞」「両方取れる動詞」の3種類があります。

そして、動詞ごとに決まっているこの使い分けは、暗記しなければいけません。

ただし、無秩序に丸暗記する必要はありません。動詞を意味別にグループ化すれば、規則性が見えてきます

恩師から教わった「to V と Ving の本質的な違い」を、この章で完全マスターします。

4-1. to V と Ving ─ 本質的な違い

まず、to V と Ving が何を表しているかを理解しましょう。

to V のコアイメージ:「これから起こること」「未来志向」

to V は不定詞 ─ つまり「to + 動詞の原形」です。

このコアイメージは:

これから起こること」「まだ実現していないこと」「未来に向かう動作

恩師は、to V を「未来へ向かう矢印」と表現していました。

[現在] → → → [未来]
        to V

具体的に見てみましょう:

I want to study English.
(英語を勉強したい = まだ勉強していない、これからしたい)

I plan to travel to France.
(フランスに旅行する予定だ = まだ旅行していない、これから行く)

I hope to see you again.
(またお会いしたい = まだ会っていない、未来の希望)

すべて「まだ起こっていない、これからの動作」を表しています。

Ving のコアイメージ:「いま起こっていること」「過去の事実」

Ving は動名詞 ─ 動詞に -ing をつけた形です。

このコアイメージは:

いま起こっていること」「過去の事実」「実際に行っている動作

恩師は、Ving を「現在進行中・過去の事実」と表現していました。

[過去] ←─ Ving ─→ [現在]

具体的に見てみましょう:

I enjoy studying English.
(英語を勉強することを楽しむ = 実際に勉強している事実)

I admit making a mistake.
(間違いをしたことを認める = 過去にした事実を認める)

I finished writing the report.
(レポートを書き終えた = 実際に書く動作を終えた)

すべて「実際に行っている/行った動作」を表しています。

to V vs Ving コアイメージ対比図。時間軸 (過去-現在-未来) 上で Ving=過去〜現在の事実、to V=現在〜未来へ向かう動作を視覚化。代表動詞 (enjoy/finish/admit vs want/plan/hope) と例文 (I enjoy reading vs I want to read) で対比。
図 4-1: to V vs Ving のコアイメージ ─ 時間軸で見る本質的な違い (画像生成待ち)

一覧で比較

項目to VVing
時間軸未来志向現在/過去の事実
動作の状態まだ起こっていない実際に起こっている/起こった
イメージこれからいま/過去
典型動詞want, plan, hope, decideenjoy, finish, admit, mind

この区別が分かると…

次の問題を見てください:

Q. He stopped ( ).
(a) smoke (b) to smoke (c) smoking (d) smoked

実は、(b) to smoke と (c) smoking のどちらも文法的に正解です。ただし、意味が違います

He stopped smoking. (彼は喫煙をやめた)

stop Ving = 「Ving することをやめる

Ving は「実際にしていた動作」を表すので、「いま吸っていたタバコをやめた」という意味になります。

He stopped to smoke. (彼はタバコを吸うために立ち止まった)

stop to V = 「Vするために立ち止まる

to V は「これからの動作」を表すので、「これからタバコを吸うため」という目的の意味になります。

つまり、stop の後ろに to V が来るか Ving が来るかで、意味が180度変わるのです。

これは早慶附属で頻出する超重要パターン。後ほど詳しく扱います。

4-2. to V を取る動詞 ─ 「これから起こること」グループ

ここから、to V を取る代表的な動詞を意味別グループでマスターします。

恩師から教わった分類は、5つのカテゴリ + 特殊例外です。

  • グループ①:願望・要求系
  • グループ②:これから起こること系
  • グループ③:決心系
  • グループ④:to V のみ取る特殊動詞
  • グループ⑤:to V でも Ving でも意味が変わらない動詞

すべての共通点は、「これからの動作」を表すということ。

to V グループ / Ving グループ 動詞分類俯瞰図。to V を取る5グループ (願望要求/これから起こること/決心/特殊例外/両方OK) と Ving を取る2グループ (楽しむ続ける避ける/過去の事実) を意味別に整理。Megafeps 語呂合わせと早慶頻出ひっかけ (refuse/cease/suggest/consider) を強調。
図 4-2: to V / Ving 動詞分類俯瞰 (画像生成待ち)

グループ①:願望・要求系

「〜したい」「〜してほしい」「〜を願う」など、これから手に入れたい・実現したいことを表す動詞群です。

動詞構文意味
hopehope to V〜することを望む
desiredesire to V〜することを強く望む
demanddemand to V〜することを要求する
wishwish to V〜することを願う
wantwant to V〜したい

例文:

I hope to see you again.
(またお会いしたい)

She desires to become a doctor.
(彼女は医者になることを強く望んでいる)

The customer demanded to speak with the manager.
(客はマネージャーと話すことを要求した)

I wish to apply for the position.
(その職に応募したい)

I want to travel around the world.
(世界中を旅したい)

💡 ポイント: これら5つはすべて「まだ実現していない希望」を表します。だから to V (未来志向) が来るのです。

グループ②:これから起こること系

「計画する」「期待する」「約束する」「目指す」など、これから何かが起こる・起こすことを表す動詞群です。

動詞構文意味
planplan to V計画する
expectexpect to V予期する・期待する
promisepromise to V約束する
offeroffer to V提供する・申し出る
aimaim to V〜を目指す
seekseek to V〜を求める
agreeagree to V賛成する

例文:

We plan to visit Kyoto next month.
(来月京都を訪れる計画です)

She expects to graduate next year.
(彼女は来年卒業することを期待している)

He promised to be on time.
(彼は時間通りに来ることを約束した)

The company offered to help me with relocation.
(会社は引っ越しの手助けを申し出てくれた)

The team aims to win the championship.
(チームは選手権で優勝することを目指している)

They agreed to the new proposal.
(彼らは新しい提案に賛成した)

💡 ポイント: 「これから起こすことを宣言する」という意味の動詞群です。「未来へ向かう動作」だから to V。

グループ③:決心系

「決心する」「躊躇する」「選ぶ」「うまくやる」など、未来の行動に対する意思決定を表す動詞群です。

動詞構文意味
decidedecide to V決心する
determinedetermine to V決定する・決心する
resolveresolve to V決意する
hesitatehesitate to Vためらう
choosechoose to V選ぶ
can affordcan afford to V〜する余裕がある
managemanage to Vどうにか〜する

例文:

She decided to quit her job.
(彼女は仕事を辞めることに決めた)

He determined to become a writer.
(彼は作家になることを決意した)

Don't hesitate to ask questions.
(質問することをためらわないで)

She chose to study abroad.
(彼女は留学することを選んだ)

I can't afford to buy a new car.
(新しい車を買う余裕がない)

We managed to finish the project on time.
(どうにかプロジェクトを期限内に終えた)

💡 ポイント: 「まだ実行していないことを決める」のがこのグループ。決心するときは、その動作はまだ未来にあるので to V。

グループ④:to V のみ取る特殊動詞 ─ refuse / cease

ここで重要なのが、Ving と一見似た動詞だが、実は to V のみを取る2つの動詞です。

動詞構文意味
refuserefuse to V〜することを拒否する
ceasecease to V〜することをやめる

refuse:断るは to V

✗ He refused going to the meeting.
✓ He refused to go to the meeting.
(彼は会議に行くことを拒否した)

「断る」=「これからやろうとしていることを否定する」=未来志向 → to V

💡 ポイント: 一般的に「断る」は普通 Ving を取るのですが、refuse はパターン外で to V を取るので注意!

cease:やめる は to V

✗ He ceased smoking.
✓ He ceased to smoke.
(彼は喫煙をやめた)

「やめる」=「これから続けるのを止める」=未来志向 → to V

💡 ポイント: avoid (避ける) と同じ「やめる」系の意味なのに、cease は to V を取ります。

グループ⑤:to V でも Ving でも意味が変わらない動詞

最後に、両方取れて、意味も変わらない動詞を紹介します。

動詞構文
likelike to V / like Ving
lovelove to V / love Ving
hatehate to V / hate Ving
preferprefer to V / prefer Ving
startstart to V / start Ving
beginbegin to V / begin Ving
continuecontinue to V / continue Ving

例文:

I like to read books. = I like reading books.
(本を読むのが好きだ)

She started to cry. = She started crying.
(彼女は泣き始めた)

They continued to work. = They continued working.
(彼らは働き続けた)

💡 ポイント: これらは to V でも Ving でも、ほぼ同じ意味です。

ただし、ニュアンスの違いは微妙にあります:

  • like to V = 「〜したい」(志向的)
  • like Ving = 「〜することが好き」(習慣的)

ですが、入試で問われるレベルでは「同じ」と考えて大丈夫です。

4-3. Ving を取る動詞 ─ 「実際に行っている/行った動作」グループ

ここから、Ving を取る代表的な動詞をマスターします。

すべての共通点は、「実際に行っている動作」「過去の事実」を表すということ。

グループ①:今やっていることを楽しむ・続ける・避ける系

動詞構文意味
enjoyenjoy Ving〜することを楽しむ
mindmind Ving〜するのを嫌がる
missmiss Ving〜し損なう
practicepractice Ving〜することを練習する
finishfinish Ving〜し終える
postponepostpone Ving〜することを延期する
escapeescape Ving〜することを免れる
avoidavoid Ving〜することを避ける
give upgive up Ving〜することを諦める

例文:

I enjoy reading novels.
(小説を読むのを楽しむ)

Do you mind opening the window?
(窓を開けてもらえませんか?)

She finished writing the report.
(彼女はレポートを書き終えた)

Let's postpone making a decision.
(決定を下すのを延期しよう)

He avoided answering my question.
(彼は私の質問に答えるのを避けた)

I gave up smoking last year.
(去年タバコをやめた)

💡 ポイント: これらの動詞はすべて「実際にしている動作 (= Ving) を、楽しむ/嫌がる/避ける」という構造。だから Ving を取ります。

⚠️ 重要:avoid と refuse の違い

「やめる」「避ける」という意味でも、動詞によって to V か Ving か違います。

動詞意味
avoidavoid Ving避ける
refuserefuse to V断る
ceasecease to Vやめる

これは早慶附属で頻出のひっかけ。動詞ごとに覚えるしかありません。

グループ②:過去の事実を認める・否定する系

「過去にしたこと」を扱う動詞群です。

動詞構文意味
admitadmit Ving〜したことを認める
denydeny Ving〜したことを否定する
mentionmention Ving〜したことに言及する

例文:

He admitted stealing the money.
(彼はお金を盗んだことを認めた)

She denied being there.
(彼女はそこにいたことを否定した)

He mentioned meeting her last week.
(彼は先週彼女に会ったことに言及した)

💡 ポイント: 認める・否定する対象は「すでに起こった過去の事実」だから Ving (動作の事実)。

グループ③:過去や現在の動作を考える・想像する・好む系

動詞構文意味
considerconsider Ving〜することを考える
imagineimagine Ving〜することを想像する
suggestsuggest Ving〜することを提案する
resistresist Ving〜することに抵抗する
delaydelay Ving〜することを遅らせる
appreciateappreciate Ving〜することを感謝する
adviseadvise Ving〜することを助言する

例文:

She considered changing jobs.
(彼女は仕事を変えることを考えた)

Can you imagine living without smartphones?
(スマホなしの生活を想像できる?)

I suggest going to the new restaurant.
(新しいレストランに行くことを提案する)

He couldn't resist eating the cake.
(彼はそのケーキを食べる衝動に抗えなかった)

They delayed announcing the decision.
(彼らは決定を発表するのを遅らせた)

I appreciate having the opportunity.
(機会をいただけることに感謝する)

💡 ポイント: これらは「実際の行動を頭の中で考える・操作する」動詞群。Ving が動作の実体を表すので、Ving が来ます。

⚠️ 早慶附属頻出 ─ Ving のみ取る13動詞 完全リスト

恩師は、Ving のみ取る動詞を「メガフェップス (Megafeps)」という語呂合わせで教えてくれました。

ただし語呂合わせよりも、意味で覚えるほうが本質的です。

#動詞意味
1mind嫌がる
2missし損なう
3enjoy楽しむ
4give up諦める
5avoid避ける
6finish終える
7escape逃れる
8postpone延期する
9practice練習する
10suggest提案する
11deny否定する
12admit認める
13resist抵抗する
14imagine想像する
15considerよく考える

(注:miss / mention / appreciate / delay / advise を加えると合計20を超えます)

これらはすべて、「実際の動作 = Ving」を扱う動詞です。

「考える対象」「楽しむ対象」「避ける対象」「終える対象」など、すべて実体ある動作として扱うため、Ving が来るのです。

4-4. ⚠️ 超重要:to V と Ving で意味が変わる動詞

最後にもうひとつ、もっとも重要なトピックを扱います。

それは、to V を取るか Ving を取るかで意味が180度変わる動詞です。

これは早慶附属でほぼ毎年のように出題される最重要パターンです。

to V と Ving で意味が180度変わる7動詞 (stop/remember/forget/regret/try/mean/need) の対比表。各動詞について Ving 用法 (過去・事実) と to V 用法 (未来志向) の意味を時間軸で並列表示。
図 4-3: 意味が変わる7動詞の対比 (画像生成待ち)

① stop:止める / 立ち止まる

構文意味
stop VingVing していたのをやめる
stop to VVするために立ち止まる

例文

He stopped smoking. (彼は喫煙をやめた)
─ いま吸っていたタバコをやめた

He stopped to smoke. (彼はタバコを吸うために立ち止まった)
─ 歩いていたが、これからタバコを吸うために立ち止まった

💡 違いの根源:

  • Ving = 「すでにやっていた動作」をやめる
  • to V = 「これからやろうとしている動作」のために立ち止まる

恩師は、これを次の図で教えてくれました:

He stopped smoking.   = 動作 (smoke) をやめた
                        S  V  O
He stopped to smoke.  = 立ち止まった + 目的 (smoke するため)
                        S  V       目的

stopped + Ving は「Ving が目的語」、stopped + to V は「to V は目的の副詞」と構造が違います。

② remember:覚えている / 忘れずに〜する

構文意味
remember VingVしたことを覚えている
remember to VVすることを覚えている (=忘れずに〜する)

例文

I remember meeting her at the party.
(パーティーで彼女に会ったことを覚えている)
─ 過去にした行動の記憶

Please remember to lock the door.
(ドアの鍵を忘れずに閉めてください)
─ これからすべきことを覚える

💡 違いの根源:

  • Ving = 過去の事実を覚えている
  • to V = 未来の行動を覚えている (=忘れずにやる)

③ forget:忘れている / 〜することを忘れる

構文意味
forget VingVしたことを忘れている
forget to VVすることを忘れる

例文

I'll never forget meeting you.
(あなたに会ったことを決して忘れない)
─ 過去の出来事の記憶

Don't forget to call me.
(私に電話するのを忘れないで)
─ これからすべきことを忘れる

④ regret:後悔する / 残念に思う

構文意味
regret VingVしたことを後悔する
regret to V残念ながらVする

例文

I regret saying that.
(あれを言ったことを後悔する)
─ 過去の行動への後悔

I regret to inform you that you have failed the exam.
(残念ながらあなたが試験に不合格だったことをお伝えします)
─ これからすることへの遺憾

💡 ポイント: regret to V は「これから残念なことを伝える」というフォーマルな表現で、ビジネスメールやニュースで頻出します。

⑤ try:試みる / 試しに〜する

構文意味
try Ving試しにVしてみる
try to VVしようと努力する

例文

I tried opening the box.
(試しに箱を開けてみた)
─ 実際に開けて様子を見た

I tried to open the box, but I couldn't.
(箱を開けようとしたが、できなかった)
─ 開けようと努力したが、未遂

💡 違いの根源:

  • Ving = 実際にやってみる (試行)
  • to V = やろうと努力する (志向、未達成の可能性あり)

⑥ mean:〜の意味だ / 〜するつもりだ

構文意味
mean Ving〜するという意味だ
mean to V〜するつもりだ

例文

If you don't help, it means giving up.
(助けないなら、諦めるという意味だ)

I meant to call you yesterday.
(昨日電話するつもりだった)

⑦ need:〜される必要がある / 〜する必要がある

構文意味
need Ving(主語が)〜される必要がある (受動的)
need to V〜する必要がある (能動的)

例文

The car needs washing. = The car needs to be washed.
(その車は洗う必要がある = 洗われる必要がある)
─ 車が「洗われる」立場 (受動的)

I need to wash the car.
(私は車を洗う必要がある)
─ 私が「洗う」立場 (能動的)

💡 ポイント: need Ving は文法的に特殊で、受動の意味を持ちます。受験では混乱しやすいので注意。

一覧でまとめ

これらの動詞は、to V / Ving の本質的な違いがそのまま反映されています。

動詞+ Ving (実体ある動作)+ to V (未来志向)
stopやめる (実際の動作を止める)〜するために立ち止まる
remember過去のことを覚えている未来のことを覚えている (忘れずにする)
forget過去のことを忘れている未来のことを忘れる
regret過去を後悔する残念ながらこれから〜する
try試しに〜してみる〜しようと努力する
mean〜という意味だ〜するつもりだ
need〜される必要がある〜する必要がある

💡 ポイント: すべて「Ving = 実際の動作・過去の事実」「to V = 未来志向」の本質に従っています。

意味の違いを丸暗記するのではなく、コアイメージ (時間軸の違い) から推論できるようになることが、恩師から教わった視点です。

4-5. 早慶附属頻出問題パターン:完全攻略

ここまで学んだ知識を、早慶附属の頻出パターンに当てはめてみましょう。

パターン①:refuse vs avoid

Q. She refused ( ) the question.
(a) to reply (b) replying (c) answering (d) to answer

思考プロセス

  1. refuse は to V のみを取る (cease と同じ特殊動詞)
  2. (b) replying は不可
  3. reply は自動詞 (to が必要) なので "reply the question" もNG
  4. → 答え:(d) to answer

ポイント:

  • refuse は to V のみ → (b) (c) は不可
  • reply (自動詞) vs answer (他動詞) で answer を選ぶ
  • 第3章 + 第4章 + 第5章 (次章) の知識を全て使う複合問題

パターン②:rise の進行形 (第2章復習)

Q. Look! The sun ( ) over the horizon.
(a) rises (b) is rising (c) rose (d) was rising

思考プロセス

  1. rise は動作動詞 → 進行形OK
  2. "Look!" があるので「いま起きていること」=現在進行形
  3. → 答え:(b) is rising

ポイント: 第2章で学んだ「動作V vs 状態V」の知識を使う問題。

パターン③:belong (第2章復習)

Q. She ( ) to the tennis club.
(a) belongs (b) is belonging (c) has belonged (d) belonged in

思考プロセス

  1. belong は状態動詞 → 進行形不可 ((b) は不可)
  2. (d) belonged in は前置詞が違う (belong to が正しい)
  3. → 答え:(a) belongs (現在形が一般的事実を表す)

パターン④:enjoy + Ving

Q. I enjoy ( ) novels in my free time.
(a) read (b) to read (c) reading (d) reads

思考プロセス

  1. enjoy は Ving のみを取る (Megafeps の代表)
  2. → 答え:(c) reading

パターン⑤:stop の意味変化

Q. He stopped ( ) for a moment, then continued his speech.
(a) talking (b) to talk (c) talked (d) talks

思考プロセス

  1. 文脈:「話を止めて、再び続けた」
  2. 「いま話していた動作」を一時的にやめた → stop Ving
  3. → 答え:(a) talking

もし to V だったら?

He stopped to talk with his friend, then continued.
(彼は友達と話すために立ち止まり、それから再び進んだ)

「歩いていた」が前提で、「話すために」立ち止まったという意味。文脈次第で正解が変わります。

パターン⑥:remember の意味変化

Q. I remember ( ) my homework on the desk.
(a) leave (b) leaving (c) to leave (d) left

思考プロセス

  1. 「机に置いたことを覚えている」=過去の事実を覚えている
  2. → remember Ving
  3. → 答え:(b) leaving

もし to V だったら?

Remember to leave your homework on the desk.
(机に宿題を置くのを忘れないでね)

これは「未来の行動を覚えておく (= 忘れずにやる)」の意味になります。

4-6. 元ノートを見てみよう

ここで、恩師から教わった当時のノートを見てみましょう。

このページは、いま学んだ「to V を取る動詞」のリスト。

オレンジペンで「願望・要求」グループ (hope / desire / demand / wish / want)。

黄緑ペンで「これから起こること」グループ (plan / expect / promise / offer / aim / seek / agree)。

ページ右側に書かれた重要なメモ:

to V → 名 / 形 / 副 (目的・結果・感情の原因・判断の根拠)
He stopped smoking. (S V O ど) ⇄ He stopped to smoke. (目的)
to V → 様 (これから起きる、すでにおきていない)
Ving → 現在 / 過去 → escape Ving (今起きていることから逃げる)

これは、恩師が「to V と Ving の本質的な違い」を語ったときのメモそのものです。

中3の私が、必死に書き留めた「to V = これから起きる、Ving = 現在・過去」という1行が、第4章すべての本質を表しています。

このページは、Ving を取る動詞リスト。

黄色のマーカーで強調された「今していることしか V できない」というメモが、左側余白に縦書きで書かれています。

これが Ving を取る動詞の本質:

「今(過去) しているもの」を、楽しむ・避ける・終える・認める

そして、ページ下部に「注意すべき例外」として、

  • consider Ving (よく考える)
  • suggest Ving (提案する)
  • cease to V (やめる) ← Ving と同じなのに to V!
  • refuse to V (断る) ← 拒絶 (今していること) するのに to V!

という、特殊な4動詞のメモがあります。

恩師は、cease と refuse について「意味的には Ving 系っぽいが、構文は to V を取る特殊動詞」と注意を促してくれました。

中3の私はこのページを何度も読み返し、cease と refuse だけは特別に覚え直しました。

4-7. 演習30問

ここまで学んだ知識を、実戦で使ってみましょう。
以下の問題を、ノートに答えを書きながら解いてください。
終わったら「答えを見る」を開いて答え合わせをしてください。
間違えた問題には、ノートに印をつけて後で復習しましょう。

Part 1:to V か Ving か (1〜10)

問題 1

I want ( ) a doctor.

  1. becoming
  2. become
  3. to become
  4. becomes
答えを見る

正解

(c) to become

解説

want は to V グループ (願望)。「これから医者になりたい」=未来志向。

使った視点

視点②: to V vs Ving (want = 願望系 to V)

問題 2

She enjoys ( ) novels.

  1. read
  2. to read
  3. reading
  4. reads
答えを見る

正解

(c) reading

解説

enjoy は Ving グループ (Megafeps)。「実際に読む動作」を楽しむ。

使った視点

視点②: to V vs Ving (enjoy = Ving のみ)

問題 3

He decided ( ) the company.

  1. join
  2. to join
  3. joining
  4. joined
答えを見る

正解

(b) to join

解説

decide は to V グループ (決心)。「これから入社することを決めた」。

使った視点

視点②: to V vs Ving (decide = 決心系 to V)

問題 4

Do you mind ( ) the window?

  1. open
  2. to open
  3. opening
  4. opened
答えを見る

正解

(c) opening

解説

mind は Ving グループ (Megafeps)。「窓を開ける動作」を嫌がる。

使った視点

視点②: to V vs Ving (mind = Ving のみ)

問題 5

They plan ( ) to Hawaii next year.

  1. go
  2. to go
  3. going
  4. went
答えを見る

正解

(b) to go

解説

plan は to V グループ (これから起こること)。"next year" も未来志向のヒント。

使った視点

視点②: to V vs Ving (plan = これから起こること系 to V)

問題 6

I finished ( ) my homework.

  1. do
  2. to do
  3. doing
  4. did
答えを見る

正解

(c) doing

解説

finish は Ving グループ (Megafeps)。「実際にしていた動作」を終える。

使った視点

視点②: to V vs Ving (finish = Ving のみ)

問題 7

He hopes ( ) you again.

  1. see
  2. to see
  3. seeing
  4. saw
答えを見る

正解

(b) to see

解説

hope は to V グループ (願望)。「これから会いたい」=未来志向。

使った視点

視点②: to V vs Ving (hope = 願望系 to V)

問題 8

Don't avoid ( ) the truth.

  1. face
  2. to face
  3. facing
  4. faced
答えを見る

正解

(c) facing

解説

avoid は Ving グループ (Megafeps)。「真実に向き合う動作」を避ける。

使った視点

視点②: to V vs Ving (avoid = Ving のみ)

問題 9

She refused ( ) the offer.

  1. accept
  2. to accept
  3. accepting
  4. accepted
答えを見る

正解

(b) to accept

解説

refuse は to V のみ取る特殊動詞! 意味的には Ving 系っぽいが構文は to V。

使った視点

視点②: to V vs Ving (refuse = 特殊例外、to V のみ)

問題 10

I admit ( ) a mistake.

  1. make
  2. to make
  3. making
  4. made
答えを見る

正解

(c) making

解説

admit は Ving グループ。「過去にした事実」を認める = Ving。

使った視点

視点②: to V vs Ving (admit = 過去の事実系 Ving)

Part 2:意味が変わる動詞 (11〜20)

問題 11

He stopped ( ) and looked back.
(文脈:彼は歩くのをやめて振り返った)

  1. walk
  2. to walk
  3. walking
  4. walked
答えを見る

正解

(c) walking

解説

「歩く動作をやめた」 → stop Ving (実際の動作を止める)。

使った視点

視点②: stop Ving = 実際の動作を止める

問題 12

He stopped ( ) a cigarette.
(文脈:彼はタバコを吸うために立ち止まった)

  1. smoke
  2. to smoke
  3. smoking
  4. smoked
答えを見る

正解

(b) to smoke

解説

「これからタバコを吸うため」=目的 → stop to V (Vするために立ち止まる)。

使った視点

視点②: stop to V = 目的のために立ち止まる

問題 13

I remember ( ) him at the party.
(文脈:彼にパーティーで会ったことを覚えている)

  1. meet
  2. to meet
  3. meeting
  4. met
答えを見る

正解

(c) meeting

解説

「過去に会ったことを覚えている」 → remember Ving (過去の事実)。

使った視点

視点②: remember Ving = 過去の事実を覚えている

問題 14

Please remember ( ) the door before leaving.
(文脈:出る前にドアを閉めるのを忘れないでね)

  1. lock
  2. to lock
  3. locking
  4. locked
答えを見る

正解

(b) to lock

解説

「これから閉めることを覚える」 → remember to V (未来志向、忘れずにする)。

使った視点

視点②: remember to V = 未来の行動を覚えておく

問題 15

I'll never forget ( ) you for the first time.
(文脈:あなたに初めて会ったことを忘れない)

  1. meet
  2. to meet
  3. meeting
  4. met
答えを見る

正解

(c) meeting

解説

「過去の出来事を忘れない」 → forget Ving。

使った視点

視点②: forget Ving = 過去のことを忘れている

問題 16

Don't forget ( ) me.
(文脈:電話するのを忘れないで)

  1. call
  2. to call
  3. calling
  4. called
答えを見る

正解

(b) to call

解説

「これから電話するのを忘れる」 → forget to V (未来志向)。

使った視点

視点②: forget to V = 未来の行動を忘れる

問題 17

I regret ( ) that.
(文脈:あれを言ったことを後悔している)

  1. say
  2. to say
  3. saying
  4. said
答えを見る

正解

(c) saying

解説

「過去の発言を後悔」 → regret Ving。

使った視点

視点②: regret Ving = 過去を後悔する

問題 18

I tried ( ) the door, but it was locked.
(文脈:ドアを開けようとしたが、鍵がかかっていた)

  1. open
  2. to open
  3. opening
  4. opened
答えを見る

正解

(b) to open

解説

「開けようと努力したが未遂」 → try to V (努力、未達成の可能性あり)。

使った視点

視点②: try to V = 〜しようと努力する

問題 19

I tried ( ) the medicine, but it didn't work.
(文脈:試しに薬を飲んでみたが、効かなかった)

  1. take
  2. to take
  3. taking
  4. took
答えを見る

正解

(c) taking

解説

「試しに飲んでみた」=実際に飲んだ → try Ving (試行)。

使った視点

視点②: try Ving = 試しに〜してみる

問題 20

The car needs ( ).
(文脈:車を洗う必要がある = 洗われる必要がある)

  1. wash
  2. to wash
  3. washing
  4. washed
答えを見る

正解

(c) washing

解説

「車が洗われる必要がある」(主語 The car は受動的) → need Ving (= need to be washed)。

使った視点

視点②: need Ving = 〜される必要がある (受動)

Part 3:特殊例外 (21〜25)

問題 21

He ceased ( ) about her after the breakup.

  1. thought
  2. think
  3. thinking
  4. to think
答えを見る

正解

(d) to think

解説

cease は to V のみ取る特殊動詞! 意味は「やめる」(Ving 系っぽい) だが構文は to V。

使った視点

視点②: cease = 特殊例外 (to V のみ)

問題 22

Despite the rain, the festival continued ( ).
(文脈:祭りは続いた)

  1. hold
  2. to hold
  3. holding
  4. was holding
答えを見る

正解

(b) to hold または (c) holding

解説

continue は両方OK動詞 (意味も同じ)。実際は (c) holding が一般的。

使った視点

視点②: continue = 両方OK (意味も同じ)

問題 23

Don't hesitate ( ) me anytime.

  1. call
  2. to call
  3. calling
  4. called
答えを見る

正解

(b) to call

解説

hesitate は to V グループ (決心系)。「これから電話するのをためらわない」=未来志向。

使った視点

視点②: hesitate = 決心系 to V

問題 24

I can't afford ( ) on vacation now.

  1. go
  2. to go
  3. going
  4. went
答えを見る

正解

(b) to go

解説

can afford は to V グループ。「これから休暇に行く余裕がない」。

使った視点

視点②: can afford = 決心系 to V

問題 25

She managed ( ) the deadline.

  1. meet
  2. to meet
  3. meeting
  4. met
答えを見る

正解

(b) to meet

解説

manage は to V グループ。「どうにか〜する」の決心系。

使った視点

視点②: manage = 決心系 to V

Part 4:早慶附属レベル ─ 文脈判断 (26〜30)

問題 26

He suggested ( ) earlier to avoid traffic.

  1. leave
  2. to leave
  3. leaving
  4. left
答えを見る

正解

(c) leaving

解説

suggest は Ving のみ取る (Megafeps)。「これからの行動を提案」だが構文は Ving。

使った視点

視点②: suggest = Ving のみ (Megafeps)

問題 27

The teacher promised ( ) us with the project.

  1. help
  2. to help
  3. helping
  4. helped
答えを見る

正解

(b) to help

解説

promise は to V グループ (これから起こること)。「これから手伝うことを約束」。

使った視点

視点②: promise = これから起こること系 to V

問題 28

She admitted ( ) to the test.

  1. cheat
  2. to cheat
  3. cheating
  4. cheated
答えを見る

正解

(c) cheating

解説

admit は Ving グループ (過去の事実系)。「過去にカンニングしたことを認める」。

使った視点

視点②: admit = 過去の事実系 Ving

問題 29

He aims ( ) the championship next year.

  1. win
  2. to win
  3. winning
  4. won
答えを見る

正解

(b) to win

解説

aim は to V グループ (これから起こること)。"next year" も未来志向のヒント。

使った視点

視点②: aim = これから起こること系 to V

問題 30

I appreciate ( ) the opportunity.

  1. have
  2. to have
  3. having
  4. had
答えを見る

正解

(c) having

解説

appreciate は Ving グループ。「実体ある機会をいただいたことに感謝」。

使った視点

視点②: appreciate = 過去の事実系 Ving

この章のまとめ

この章の核心

to V = 「これから起こること」未来志向、Ving = 「実際に行っている動作」過去の事実。コアイメージから推論する

英語の動詞には、to V を取るか、Ving を取るか、両方取るかが動詞ごとに決まっています

判別の本質は、コアイメージにあります:

この章で学んだ動詞分類

to V を取る動詞群

  • 願望・要求系:hope, desire, demand, wish, want
  • これから起こること系:plan, expect, promise, offer, aim, seek, agree
  • 決心系:decide, determine, resolve, hesitate, choose, can afford, manage
  • ⚠️ 特殊:refuse, cease (Ving 系の意味なのに to V)

Ving を取る動詞群 (Megafeps + α)

  • mind / miss / enjoy / give up / avoid / finish / escape / postpone / practice / suggest / deny / admit / resist / imagine / consider
  • + appreciate / mention / advise / delay

to V でも Ving でも意味が変わらない動詞

  • like, love, hate, prefer, start, begin, continue

⚠️ to V / Ving で意味が変わる動詞

  • stop / remember / forget / regret / try / mean / need

学習のコツ

恩師は、これらの動詞リストを「意味グループで覚える」ことを強く勧めてくれました。

「want, hope, wish」は願望系、「plan, expect, promise, aim」はこれから起こること系。意味で結びついているから to V を取る

「enjoy, mind, finish, avoid」は実際の動作を扱う動詞群。だから Ving を取る

このように意味と構文をセットで覚えることで、初めて見る動詞でも「あ、これは Ving 系の動詞だな」と推測できるようになります。

中3の私は、このリストを覚えるためにノートに何度も書き直し、色分けし、最終的には「Megafeps」の語呂合わせも自作しました (Mind, miss, Escape / Enjoy, Excuse / Give up / Avoid / Finish, Forget / Postpone, Practice / Stop, Suggest)。

そして、英文中の動詞を見た瞬間に「これは to V?」「これは Ving?」と自然に判別できるようになりました。

次章へのつながり

第5章では、視点②の総仕上げとして「自動詞 vs 他動詞」を完全マスターします。前置詞をつけるかどうかを動詞ごとに判別できるようになり、第1章で見た「reply vs answer」のような問題も完璧に解けるようになります。