第7章

接頭辞30マスター

視点③ 接頭辞編 ─ 英単語の「地図記号」を手に入れる

学習目標

  • 早慶附属合格レベルに必須の接頭辞30個を、4カテゴリ (方向系12 / 関係系8 / 否定系5 / 数量系5) で頭に入れる
  • 単語の最初の数文字から「向き」「否定」「数量」を瞬時に判別できるようになる
  • 同じ語幹 (-port / -ject など) に異なる接頭辞をつけて、派生語を芋づる式に増やせるようになる
  • 早慶附属の長文で初見の単語に出会っても、接頭辞から意味の見当がつくようになる

所要時間の目安

約3時間 (解説2時間 + 演習1時間)

この章を読む前に

第1章 1-4節で「視点③:接頭辞・語幹・接尾辞・コアイメージ」を概観し、本章はその深掘りの最初の段階です。 第6章「英単語を分解する 総論」(本書では新規執筆対象、現在は準備中) で語源学習の全体像を整理する予定ですが、本章は単独でも読み進められます。 本章で接頭辞30個を、第8章で語幹30個を、第9章で接尾辞30個を、それぞれマスターします。

この章で身につくこと

この章を読み終えるころには、あなたは英単語の「向き」を一瞬で見抜けるようになります。

「中に入る」のか「外に出る」のか、「前に進む」のか「後ろに下がる」のか、「肯定」なのか「否定」なのか ─ すべて、単語の最初についている数文字で決まっています。

逆に言えば、たった30個の接頭辞をマスターするだけで、英単語の「方向感覚」をほぼ完全につかめます。

恩師は、接頭辞のことを「英単語の地図記号」と表現していました。地図記号を覚えれば、初めて行く土地でも迷わずに歩ける ─ それと同じです。

7-1. 接頭辞とは何か

接頭辞 (prefix) は、単語の最初についている数文字のことです。

たとえば export という単語を見てみましょう。

ex-  +  -port
外へ      運ぶ

接頭辞「ex-」(外へ) と語幹「-port」(運ぶ) が組み合わさって、「外へ運ぶ」=「輸出する」という意味になっています。

同じ語幹「-port」に、別の接頭辞をつけると:

  • import = im (中へ) + port (運ぶ) = 輸入する
  • transport = trans (越えて) + port (運ぶ) = 輸送する
  • support = sup (下から) + port (運ぶ) = 支える
  • report = re (戻して) + port (運ぶ) = 報告する

語幹は同じ「-port」なのに、接頭辞が変わるだけで意味がガラッと変わります。

これが、接頭辞をマスターすると英単語の世界が一気に広がる理由です。

この章では、早慶附属合格レベルに必須の30個の接頭辞を、4つのカテゴリに分けてマスターします。

  • 方向系 (12個):ex-, in-①, pro-, pre-, fore-, re-, post-, sub-, under-, super-, over-, trans-
  • 関係系 (8個):con-, inter-, ad-, de-, dis-, ab-, per-, circum-
  • 否定系 (5個):in-②, un-, non-, mis-, anti-
  • 数量系 (5個):uni-, bi-, multi-, semi-, auto-
接頭辞30の地図 ─ 4カテゴリ俯瞰。方向系12個 (ex/in/pro/pre/fore/re/post/sub/under/super/over/trans)、関係系8個 (con/inter/ad/de/dis/ab/per/circum)、否定系5個 (in②/un/non/mis/anti)、数量系5個 (uni/bi/multi/semi/auto) を 2×2 マトリックスで色分け。in- の 2義 (中へ vs 否定) を黄色枠で要注意表示。
図 7-1: 接頭辞30の地図 ─ 4カテゴリ俯瞰 (画像生成待ち)

7-2. 方向系の接頭辞 (12個)

英単語の「向き」を決める最重要カテゴリです。ここを押さえると、長文読解で動詞や名詞の意味を素早く取れるようになります。

① ex- / e- / ef-:外へ

コアイメージ: 中にあったものが「ぐいっ」と外に押し出される絵。境界線を越えて、外側に飛び出していくイメージ。

単語分解意味
exportex (外へ) + port (運ぶ)輸出する
extractex (外へ) + tract (引く)抜き出す
expandex (外へ) + pand (広がる)拡大する
exitex (外へ) + it (行く)出口・退場する
ejecte (外へ) + ject (投げる)追い出す
emite (外へ) + mit (送る)放出する
effectef (外へ) + fect (作る)効果(外に作り出されるもの)

例文:

Japan exports cars to many countries.
(日本は多くの国に車を輸出している)

The factory emits smoke from its chimneys.
(その工場は煙突から煙を放出している)

Please extract the key points from this passage.
(この文章から要点を抜き出してください)

💡 ポイント: 続く語幹の最初の文字によって、ex- / e- / ef- と形が変わります。

  • 子音 (p, t, c など) が続くとき → ex- (export, extract)
  • 一部の子音や母音が続くとき → e- (eject, emit)
  • f が続くとき → ef- (effect, efficient)

これは「発音しやすくするため」の変化です。意味は全部同じ「外へ」。

🎯 早慶附属頻出: extract, expand, exhibit, expose の4つは長文読解で頻繁に登場します。

② in- / im-:中へ

コアイメージ: 何かを「中に押し込む」「内側に入れる」絵。

単語分解意味
injectin (中へ) + ject (投げる)注射する
importim (中へ) + port (運ぶ)輸入する
includein (中へ) + clude (閉じる)含む
insertin (中へ) + sert (差し込む)挿入する
invadein (中へ) + vade (行く)侵略する
immerseim (中へ) + merse (沈む)没頭させる

例文:

Japan imports oil from the Middle East.
(日本は中東から石油を輸入している)

The price includes tax.
(その価格は税込みです)

She immersed herself in her studies.
(彼女は勉強に没頭した)

💡 ポイント: 続く語幹の最初が p, b, m のときは im- に変化します (発音しやすくするため)。

  • import (in + port → im+port)
  • impossible (in + possible → im+possible)
  • immerse (in + merse → im+merse)

⚠️ 注意: in- は「中へ」と「否定」の2つの意味があります (否定の in- は後述)。文脈で判断してください。

③ pro-:前へ

コアイメージ: 何かを「前に押し出す」絵。前進、前向き、未来へ向かう感覚。

単語分解意味
projectpro (前へ) + ject (投げる)計画・投影する
proposepro (前へ) + pose (置く)提案する
progresspro (前へ) + gress (進む)前進・進歩
promotepro (前へ) + mote (動かす)昇進させる・促進する
proceedpro (前へ) + ceed (進む)前進する
producepro (前へ) + duce (導く)生産する
providepro (前へ) + vide (見る)提供する

例文:

They proposed a new business plan.
(彼らは新しい事業計画を提案した)

The company promotes young employees quickly.
(その会社は若い社員を早く昇進させる)

We are making good progress on the project.
(プロジェクトは順調に進んでいる)

🎯 早慶附属頻出: propose, promote, produce, provide はすべて長文の頻出動詞。名詞形 (proposal, promotion, production) もセットで覚えてください。

④ pre-:前に・先に

コアイメージ: 「時間的に前に」何かをする絵。事前準備、予測、先行のイメージ。

単語分解意味
predictpre (前に) + dict (言う)予言する
preparepre (前に) + pare (用意する)準備する
previewpre (前に) + view (見る)試写・予告
preventpre (前に) + vent (来る)防ぐ
preferpre (前に) + fer (運ぶ)〜を好む
precedepre (前に) + cede (進む)先行する

例文:

No one can predict the future perfectly.
(誰も未来を完全に予測することはできない)

Wash your hands to prevent infection.
(感染を防ぐために手を洗いなさい)

I prefer tea to coffee.
(私はコーヒーよりお茶が好きだ)

💡 ポイント: pre- は「時間的に前」を表すのに対し、次の pro- は「空間的に前」「動作として前へ」を表します。

  • predict = 前もって言う = 予言
  • project = 前に投げる = 計画

⑤ fore-:前に(先に・予め)

コアイメージ: pre- と似ていますが、より「警告・予告」のニュアンス。「先に知らせる」感覚。

単語分解意味
forecastfore (前に) + cast (投げる)予報する
foreseefore (前に) + see (見る)予見する
foretellfore (前に) + tell (言う)予言する
foreheadfore (前) + head (頭)額(頭の前部分)
forewordfore (前) + word (言葉)まえがき

例文:

The weather forecast says it will rain tomorrow.
(天気予報によると明日は雨だ)

No one could foresee this situation.
(誰もこの状況を予見できなかった)

💡 ポイント: pre- との違いは、fore- は「(主に英語ネイティブの感覚で) 古英語由来」のため、フォーマルすぎず日常会話でも使われます。

⑥ re-:再び・後ろへ

コアイメージ: 「もう一度」または「元に戻る」絵。リピート、リターン、リバースの感覚。

単語分解意味
repeatre (再び) + peat (求める)繰り返す
returnre (戻して) + turn (向かう)戻る
recoverre (再び) + cover (覆う)回復する
rejectre (後ろへ) + ject (投げる)拒絶する
reviewre (再び) + view (見る)復習する・批評
recallre (再び) + call (呼ぶ)思い出す
renewre (再び) + new (新しい)更新する

例文:

Could you repeat the question?
(質問を繰り返してもらえますか)

She rejected the proposal without hesitation.
(彼女は躊躇なくその提案を拒絶した)

I can't recall his name.
(彼の名前を思い出せない)

🎯 早慶附属頻出: re- がついた動詞は本当に多い。recall, recover, refuse, reject, review, refer, regard など。長文では「re- がついていたら "再び" か "戻す" かな」と推測する習慣をつけましょう。

⑦ post-:後に

コアイメージ: 「時間的に後ろ」「あとで」というイメージ。

単語分解意味
postponepost (後に) + pone (置く)延期する
postwarpost (後) + war (戦争)戦後の
postscriptpost (後) + script (書く)追伸(P.S.)
postgraduatepost (後) + graduate (卒業)大学院の

例文:

The meeting was postponed until next week.
(会議は来週まで延期された)

The novel is set in postwar Japan.
(その小説は戦後の日本を舞台にしている)

💡 ポイント: postpone は早慶附属の長文・空所補充で頻出。「延期する」と「キャンセルする (cancel)」の使い分けにも注意。

  • postpone = 延期 (時期を後にずらすが実施はする)
  • cancel = キャンセル (実施しない)

⑧ sub-:下へ

コアイメージ: 何かの「下に潜り込む」「下に位置する」絵。隠れている、従属している感覚も含む。

単語分解意味
subjectsub (下へ) + ject (投げる)服従させる・主題
submitsub (下へ) + mit (送る)提出する・服従する
submarinesub (下) + marine (海の)潜水艦
suburbsub (下) + urb (都市)郊外
subwaysub (下) + way (道)地下鉄
supportsup (下から) + port (運ぶ)支える

例文:

Please submit your report by Friday.
(金曜までにレポートを提出してください)

She lives in the suburbs of Tokyo.
(彼女は東京の郊外に住んでいる)

Many fans support the team.
(多くのファンがそのチームを支援している)

🎯 早慶附属頻出: "be subject to 〜" (〜の影響を受けやすい・〜の対象となる) は熟語として覚えてください。

⑨ under-:下に・不足

コアイメージ: 「下にある」または「不足している」絵。sub- に近いが、より日常的・直接的な「下」のイメージ。

単語分解意味
understandunder (下に) + stand (立つ)理解する
underestimateunder (不足して) + estimate (見積もる)過小評価する
undergounder (下を) + go (行く)経験する
underlineunder (下に) + line (線)下線を引く・強調する
undergraduateunder (まだ下) + graduate (卒業)学部生

例文:

Don't underestimate the difficulty of this exam.
(この試験の難しさを過小評価するな)

She underwent surgery last week.
(彼女は先週手術を受けた)

💡 ポイント: undergo の go は「行く」ではなく「経験する」のニュアンス。undergo surgery / undergo changes (変化を経験する) のように使います。

⑩ super- / sur-:上に・超えて

コアイメージ: 何かの「上に位置する」「超えている」絵。優れている、超越している感覚。

単語分解意味
superiorsuper (上の) + ior (比較)優れた
supervisesuper (上から) + vise (見る)監督する
supernaturalsuper (超) + natural (自然の)超自然的な
surpasssur (越えて) + pass (通る)〜を超える
surfacesur (上) + face (面)表面
survivesur (越えて) + vive (生きる)生き延びる

例文:

The new model is superior to the old one.
(新型は旧型より優れている)

Only a few people survived the disaster.
(その災害を生き延びたのはわずかな人だけだった)

🎯 早慶附属頻出: "be superior to 〜" (〜より優れている) は比較対象を to で表す点がポイント。than ではない。

⑪ over-:〜の上に・過度に

コアイメージ: 何かの「上を越えていく」絵。超過、過度、見渡す感覚。

単語分解意味
overcomeover (越えて) + come (来る)克服する
overlookover (上から) + look (見る)見落とす・見渡す
overestimateover (過度に) + estimate (見積もる)過大評価する
overworkover (過度に) + work (働く)働きすぎる
overseasover (越えて) + seas (海)海外の

例文:

She overcame many difficulties to become a doctor.
(彼女は医者になるために多くの困難を克服した)

Don't overlook small mistakes.
(小さな間違いを見落とさないように)

💡 ポイント: overlook には「見落とす」と「見渡す」という正反対に見える2つの意味があります。

  • The teacher overlooked my mistake. (先生は私の間違いを見逃した)
  • The hotel overlooks the ocean. (ホテルから海が見渡せる)

文脈で判断してください。

⑫ trans-:越えて

コアイメージ: ある場所・状態から、別の場所・状態へと「越境する」絵。

単語分解意味
transporttrans (越えて) + port (運ぶ)輸送する
transfertrans (越えて) + fer (運ぶ)移す・乗り換える
translatetrans (越えて) + late (運ぶ)翻訳する
transformtrans (越えて) + form (形)変形させる
transmittrans (越えて) + mit (送る)送信する
transparenttrans (越えて) + parent (見える)透明な

例文:

The internet has transformed our lives.
(インターネットは私たちの生活を変えた)

Please translate this sentence into Japanese.
(この文を日本語に翻訳してください)

🎯 早慶附属頻出: transform, translate, transport は長文読解の頻出単語。名詞形 (transformation, translation, transportation) も全部覚えること。

7-3. 関係系の接頭辞 (8個)

「2つのものの関係」を表す接頭辞のグループです。共に・離れて・反対に・周りに、といった関係性を表現します。

⑬ con- / com- / co-:共に・完全に

コアイメージ: 複数のものが「いっしょに」あるイメージ。または、何かを「完全に」行うイメージ。

単語分解意味
containcon (完全に) + tain (持つ)含む
combinecom (共に) + bine (結ぶ)結合する
cooperateco (共に) + operate (働く)協力する
connectcon (共に) + nect (結ぶ)結びつける
collectcol (共に) + lect (集める)集める
collaboratecol (共に) + laborate (働く)協働する
companycom (共に) + pany (パン)会社・仲間(共にパンを食べる人)

例文:

This box contains ten books.
(この箱には本が10冊入っている)

We need to cooperate to solve this problem.
(この問題を解決するには協力が必要だ)

Please collect the papers and bring them to me.
(書類を集めて私のところに持ってきてください)

💡 ポイント: 続く語幹の最初の文字で形が変わります。

  • 通常は con- (contain, connect)
  • p, b, m が続くと com- (combine, company)
  • 母音が続くと co- (cooperate, coexist)
  • l が続くと col- (collect, collaborate)
  • r が続くと cor- (correct, correspond)

意味は全部「共に」または「完全に」で同じ。

⑭ inter-:間に・相互に

コアイメージ: 2つのものの「間に」入る、「相互に」やりとりする絵。

単語分解意味
internationalinter (間の) + national (国の)国際的な
interactinter (相互に) + act (動く)交流する
interruptinter (間に) + rupt (壊す)邪魔する・中断する
interviewinter (相互に) + view (見る)面接
internetinter (間の) + net (網)インターネット

例文:

Don't interrupt when others are speaking.
(人が話しているときに邪魔をしてはいけない)

Children learn by interacting with others.
(子供は他人と交流することで学ぶ)

🎯 早慶附属頻出: interactive (対話的な), interaction (交流) も派生語として頻出。

⑮ ad- / at- / ac-:〜の方へ

コアイメージ: 何かに「向かっていく」絵。アプローチする感覚。

単語分解意味
adaptad (〜に) + apt (合う)適応する
adoptad (〜に) + opt (選ぶ)採用する
advancead (前へ) + vance (来る)前進する
attractat (〜に) + tract (引く)引きつける
acceptac (〜に) + cept (受ける)受け入れる
approachap (〜に) + proach (近づく)近づく
attendat (〜に) + tend (向ける)出席する

例文:

Animals adapt to their environment.
(動物は環境に適応する)

Her smile attracted everyone.
(彼女の笑顔はみんなを引きつけた)

I will attend the meeting tomorrow.
(私は明日会議に出席する)

💡 ポイント: ad- は続く語幹の最初の文字に合わせて変化します (これを「同化」と呼びます)。

  • ac+cept, af+fect, ag+gress, al+lude, an+nounce, ap+proach, ar+rive, as+sume, at+tract...

意味はすべて「〜の方へ」で同じ。

⑯ de-:下へ・離れて

コアイメージ: 何かを「下げる」または「分離する」絵。ネガティブ方向のニュアンス。

単語分解意味
decreasede (下へ) + crease (増える)減少する
declinede (下へ) + cline (傾く)衰える・断る
descendde (下へ) + scend (登る)降りる
departde (離れて) + part (部分)出発する
destroyde (下に) + stroy (建てる)破壊する
defendde (離して) + fend (打つ)守る

例文:

The population is decreasing every year.
(人口は毎年減少している)

She declined the invitation politely.
(彼女は丁寧に招待を断った)

The plane departs at 9 a.m.
(飛行機は午前9時に出発する)

🎯 早慶附属頻出: decline (減少する/断る), decrease (減少する) は名詞も同じ形で使います (a sharp decline / a decrease in population)。

⑰ dis-:分離・否定

コアイメージ: 「バラバラに分ける」または「否定する」絵。

単語分解意味
distractdis (離して) + tract (引く)気を散らす
distributedis (分けて) + tribute (与える)分配する
discoverdis (否定) + cover (覆う)発見する(覆いを外す)
disagreedis (否定) + agree (同意)反対する
dislikedis (否定) + like (好き)嫌う
disappeardis (否定) + appear (現れる)消える

例文:

Don't let your phone distract you from studying.
(スマホに勉強の邪魔をされないように)

They distributed the food to the homeless.
(彼らはホームレスに食料を分配した)

Columbus discovered America in 1492.
(コロンブスは1492年にアメリカを発見した)

💡 ポイント: dis- には「分離」と「否定」の2つの意味があります。

  • 分離: distract (引き離す), distribute (分けて配る)
  • 否定: dislike (好きの否定), disagree (同意の否定)

文脈で判断してください。

⑱ ab-:離れて

コアイメージ: 「ぐっ」と離れていく絵。距離をとる、抜け出す感覚。

単語分解意味
absentab (離れて) + sent (いる)欠席の
abandonab (離れて) + andon (任せる)見捨てる
abstractabs (離れて) + tract (引く)抽象的な
absoluteab (離れて) + solute (解く)絶対的な
abnormalab (離れて) + normal (普通)異常な

例文:

She was absent from school yesterday.
(彼女は昨日学校を欠席した)

Don't abandon your dreams.
(夢を諦めるな)

This is an abstract concept.
(これは抽象的な概念だ)

💡 ポイント: abstract は「ab(離れて)+tract(引く)=具体的なものから引き離した」という意味で「抽象的な」になりました。逆の concrete (具体的な) もセットで覚えましょう。

⑲ per-:完全に・通して

コアイメージ: 「完全に」または「通り抜ける」絵。徹底的に、貫通する感覚。

単語分解意味
perfectper (完全に) + fect (作る)完璧な
performper (完全に) + form (形にする)行う・演じる
perceiveper (完全に) + ceive (受け取る)(五感で)感じる
persistper (完全に) + sist (立つ)固執する
permitper (通して) + mit (送る)許可する
persuadeper (完全に) + suade (勧める)説得する

例文:

Practice makes perfect.
(練習は完璧をもたらす)

She performed the song beautifully.
(彼女は美しくその歌を歌った)

The teacher persuaded him to study harder.
(先生は彼にもっと勉強するよう説得した)

🎯 早慶附属頻出: persuade A to V (Aを説得してVさせる) は構文として頻出。第3章のSVOCで学んだ構文ですね。

⑳ circum-:周りに

コアイメージ: 円を描いて「ぐるっと周りを回る」絵。

単語分解意味
circumstancecircum (周り) + stance (立つ)状況(周りに立っているもの)
circumferencecircum (周り) + ference (運ぶ)円周
circumventcircum (周り) + vent (来る)回避する
circlecirc (円)

例文:

Under these circumstances, we cannot continue.
(このような状況下では、継続できない)

The circumference of the Earth is about 40,000 km.
(地球の円周は約4万キロだ)

💡 ポイント: circumstance は「状況」と訳しますが、語源的には「周りに立っているもの」=「人を取り巻いているもの」というイメージ。覚えやすくなります。

7-4. 否定系の接頭辞 (5個)

単語の意味を「ひっくり返す」接頭辞のグループです。

㉑ in- / im- / il- / ir-:否定

コアイメージ: 単語の意味を「否定する」絵。

単語分解意味
incorrectin (否定) + correct (正しい)正しくない
incompletein (否定) + complete (完全)不完全な
invisiblein (否定) + visible (見える)見えない
impossibleim (否定) + possible (可能)不可能な
immatureim (否定) + mature (成熟)未成熟な
illegalil (否定) + legal (合法)違法な
irregularir (否定) + regular (規則的)不規則な

例文:

Your answer is incorrect.
(あなたの答えは正しくない)

It's impossible to finish this in one day.
(これを1日で終わらせるのは不可能だ)

Selling drugs is illegal.
(麻薬を売るのは違法だ)

💡 ポイント: 続く語幹の最初の文字で形が変わります。

  • 通常: in- (incorrect, invisible)
  • p, b, m が続く: im- (impossible, immature)
  • l が続く: il- (illegal, illogical)
  • r が続く: ir- (irregular, irrational)

⚠️ 超重要: in- は「中へ」と「否定」の2つの意味があります! 必ず文脈で判断してください。

  • include = 中に含む (中へ)
  • incorrect = 正しくない (否定)

㉒ un-:否定

コアイメージ: in- と同じく「否定」を表すが、よりカジュアルで日常的な単語に使われる傾向。

単語分解意味
unknownun (否定) + known (知られた)知られていない
unableun (否定) + able (できる)できない
unhappyun (否定) + happy (幸せ)不幸な
unfairun (否定) + fair (公平)不公平な
unlockun (反対に) + lock (鍵をかける)鍵を開ける
unfortunatelyun (否定) + fortunately (幸運にも)残念ながら

例文:

I am unable to attend the meeting.
(会議に出席できません)

Unfortunately, the train was delayed.
(残念ながら、電車が遅れていた)

He unlocked the door and went in.
(彼はドアの鍵を開けて中に入った)

💡 ポイント: in- と un- の使い分けは、慣習的なもので明確なルールはありません。

  • 一般的に in- はラテン語由来の単語(invisible, impossible)
  • un- は古英語由来の単語(unknown, unhappy, unable)

㉓ non-:否定

コアイメージ: 「〜でない」というシンプルな否定。中立的・形式的な響き。

単語分解意味
nonsensenon (否定) + sense (意味)無意味・ばかげたこと
nonstopnon (否定) + stop (止まる)直行の
nonprofitnon (否定) + profit (利益)非営利の
nonfictionnon (否定) + fiction (フィクション)ノンフィクション
nonverbalnon (否定) + verbal (言葉の)非言語の

例文:

Stop talking nonsense!
(ばかげたことを言うな)

This is a nonprofit organization.
(これは非営利団体だ)

💡 ポイント: non- は in- や un- より「分類的・形式的」な否定。「非〜」と訳すとぴったりすることが多い。

㉔ mis-:誤って

コアイメージ: 「間違って」「誤って」何かをする絵。失敗、ミス、間違いの感覚。

単語分解意味
mistakemis (誤って) + take (取る)間違い
misunderstandmis (誤って) + understand (理解)誤解する
misusemis (誤って) + use (使う)誤用する
misleadmis (誤って) + lead (導く)誤った方向に導く
misplacemis (誤って) + place (置く)置き忘れる

例文:

Everyone makes mistakes.
(誰でも間違いをする)

I misunderstood what he said.
(私は彼の言ったことを誤解した)

The advertisement was misleading.
(その広告は誤解を招くものだった)

🎯 早慶附属頻出: misleading (誤解を招く), misuse (誤用), mistake は長文で頻出。

㉕ anti- / counter-:反対

コアイメージ: 何かに「対抗する」「反対する」絵。

単語分解意味
antibioticanti (反対) + biotic (生物の)抗生物質
antisocialanti (反対) + social (社会の)反社会的な
antiwaranti (反対) + war (戦争)反戦の
counterattackcounter (反対の) + attack (攻撃)反撃
counterpartcounter (対応する) + part (部分)対応するもの

例文:

Doctors prescribe antibiotics for bacterial infections.
(医者は細菌感染に抗生物質を処方する)

The country launched a counterattack.
(その国は反撃を開始した)

💡 ポイント: anti- と counter- は似ていますが微妙に違います。

  • anti- =「〜に反対する」 (思想や立場として反対)
  • counter- =「〜に対抗する」 (動作として対抗)

7-5. 数量系の接頭辞 (5個)

「数」を表す接頭辞のグループです。

㉖ uni- / mono-:一つの

コアイメージ: 「1つだけ」「単一の」絵。

単語分解意味
uniformuni (一つの) + form (形)制服(統一された形)
uniqueuni (一つの) + que唯一の・独特の
universeuni (一つの) + verse (回る)宇宙(一つに回るもの)
monopolymono (一つの) + poly (売る)独占
monotonousmono (一つの) + tonous (調子)単調な
monologuemono (一つの) + logue (話)独白

例文:

All students wear uniforms at this school.
(この学校では全員が制服を着る)

Her style is unique.
(彼女のスタイルは独特だ)

The movie was so monotonous that I fell asleep.
(映画があまりに単調で眠ってしまった)

💡 ポイント: uni- はラテン語由来(unique, university, union)、mono- はギリシャ語由来(monopoly, monologue)。意味は同じ「一つ」ですが、出自が違います。

㉗ bi-:二つの

コアイメージ: 「2つ」「2回」を表す絵。

単語分解意味
bicyclebi (二つの) + cycle (輪)自転車
bilingualbi (二つの) + lingual (言語の)二言語の
biannualbi (二回) + annual (年の)年2回の
biographybi (生) + graphy (書く)伝記

例文:

She is bilingual in English and Japanese.
(彼女は英語と日本語のバイリンガルだ)

The festival is biannual.
(その祭りは年2回開催される)

💡 ポイント: biography の bi は「生(命)」の意味で、ここで紹介している「二つの」とは別の語源です。混同しないように。

㉘ multi-:多くの

コアイメージ: 「たくさんの」「複数の」絵。

単語分解意味
multiplemulti (多くの) + ple (重ねる)多くの・複数の
multimediamulti (多くの) + media (媒体)マルチメディア
multinationalmulti (多くの) + national (国の)多国籍の
multitaskmulti (多くの) + task (作業)同時に複数のことをする

例文:

The disease has multiple causes.
(その病気には複数の原因がある)

He works for a multinational company.
(彼は多国籍企業で働いている)

㉙ semi-:半分の

コアイメージ: 「半分」「準〜」の絵。完全ではなく途中、というニュアンス。

単語分解意味
semifinalsemi (準) + final (決勝)準決勝
semicirclesemi (半分) + circle (円)半円
semiannualsemi (半分の) + annual (年の)半年の
semiconductorsemi (半) + conductor (伝導体)半導体

例文:

Japan reached the semifinals in the World Cup.
(日本はワールドカップで準決勝に進出した)

㉚ auto-:自分で

コアイメージ: 「自分で」「自動的に」何かをする絵。

単語分解意味
automaticauto (自動) + matic自動的な
autobiographyauto (自分の) + biography (伝記)自伝
autographauto (自分で) + graph (書く)サイン
autonomyauto (自分で) + nomy (法)自治・自律

例文:

This door is automatic.
(このドアは自動だ)

She wrote her autobiography at age 70.
(彼女は70歳で自伝を書いた)

🎯 早慶附属頻出: autonomy (自治・自律) は社会論や教育論の長文で頻出。autonomous (自律的な) という形容詞もセットで。

7-6. 接頭辞の組み合わせクイズ

ここまで学んだ30個の接頭辞を、実戦で使えるかチェックしてみましょう。

同一語幹 + 異なる接頭辞 派生図。-port (運ぶ) と -ject (投げる) を中心に、各5方向の派生 (export/import/transport/support/report と inject/project/reject/eject/subject) を放射状に配置。接頭辞30 × 語幹30 = 900組の組み合わせ可能性を黄色枠で強調。
図 7-2: 同一語幹に異なる接頭辞をつけて派生語が広がる ─ -port と -ject の例 (画像生成待ち)

クイズ1:同じ語幹「-port (運ぶ)」に違う接頭辞をつけよう

単語接頭辞の意味単語の意味
export外へ?
import中へ?
transport越えて?
support下から?
report戻して?

答え:

  • export = 輸出する (外に運ぶ)
  • import = 輸入する (中に運ぶ)
  • transport = 輸送する (越えて運ぶ)
  • support = 支える (下から運ぶ→支持する)
  • report = 報告する (戻して運ぶ→情報を持ち帰る)

クイズ2:同じ語幹「-ject (投げる)」に違う接頭辞をつけよう

単語接頭辞の意味単語の意味
inject中へ?
project前へ?
reject後ろへ?
eject外へ?
subject下へ?

答え:

  • inject = 注射する (中に投げる)
  • project = 計画・投影する (前に投げる)
  • reject = 拒絶する (後ろに投げる)
  • eject = 追い出す (外に投げる)
  • subject = 服従させる/主題 (下に投げる)

接頭辞をマスターすると、こうやって語幹1つから5つも10つも単語が生まれることが体感できますね。

これが、接頭辞学習の威力です。

7-7. 演習30問

ここまで学んだ知識を総動員して、初見の単語の意味を推測してみましょう。
以下の問題を、ノートに答えを書きながら解いてください。
終わったら「答えを見る」を開いて答え合わせをしてください。
間違えた問題には、ノートに印をつけて後で復習しましょう。

Part 1:接頭辞の意味を選ぼう (1〜10)

問題 1

export の "ex-" の意味は?

  1. 中へ
  2. 外へ
  3. 前へ
  4. 後ろへ
答えを見る

正解

(b) 外へ

解説

ex- は「外へ」を表す方向系の接頭辞。export = ex (外へ) + port (運ぶ) = 輸出する。

使った視点

視点③: 接頭辞 (方向系)

問題 2

predict の "pre-" の意味は?

  1. 後に
  2. 前に
  3. 上に
  4. 下に
答えを見る

正解

(b) 前に

解説

pre- は「時間的に前」。predict = pre (前に) + dict (言う) = 予言する。

使った視点

視点③: 接頭辞 (方向系・時間)

問題 3

subway の "sub-" の意味は?

  1. 上へ
  2. 下へ
  3. 越えて
  4. 周りに
答えを見る

正解

(b) 下へ

解説

sub- は「下へ」。subway = sub (下) + way (道) = 地下鉄。

使った視点

視点③: 接頭辞 (方向系)

問題 4

transmit の "trans-" の意味は?

  1. 越えて
  2. 戻して
  3. 下に
  4. 反対に
答えを見る

正解

(a) 越えて

解説

trans- は「越えて」。transmit = trans (越えて) + mit (送る) = 送信する。

使った視点

視点③: 接頭辞 (方向系)

問題 5

dislike の "dis-" の意味は?

  1. 共に
  2. 否定
  3. 完全に
  4. 周りに
答えを見る

正解

(b) 否定

解説

dis- は「分離」または「否定」。dislike では「否定」の意味で「好きではない」=「嫌う」。

使った視点

視点③: 接頭辞 (関係系・否定)

問題 6

invisible の "in-" の意味は?

  1. 中へ
  2. 否定
  3. 共に
  4. 前に
答えを見る

正解

(b) 否定

解説

in- は「中へ」と「否定」の2義。invisible では「否定」(visible=見える の否定) で「見えない」。文脈で判断。

使った視点

視点③: 接頭辞 (in- 2義の文脈判断)

問題 7

misunderstand の "mis-" の意味は?

  1. 反対に
  2. 誤って
  3. 完全に
  4. 越えて
答えを見る

正解

(b) 誤って

解説

mis- は「誤って」。misunderstand = mis (誤って) + understand (理解) = 誤解する。

使った視点

視点③: 接頭辞 (否定系)

問題 8

antibiotic の "anti-" の意味は?

  1. 多くの
  2. 反対
  3. 一つの
  4. 自分で
答えを見る

正解

(b) 反対

解説

anti- は「反対」。antibiotic = anti (反対) + biotic (生物の) = 抗生物質 (細菌に反対する物質)。

使った視点

視点③: 接頭辞 (否定系・反対)

問題 9

bicycle の "bi-" の意味は?

  1. 一つの
  2. 二つの
  3. 多くの
  4. 半分の
答えを見る

正解

(b) 二つの

解説

bi- は「二つの」。bicycle = bi (二つ) + cycle (輪) = 自転車 (2つの輪)。

使った視点

視点③: 接頭辞 (数量系)

問題 10

autograph の "auto-" の意味は?

  1. 自動
  2. 多くの
  3. 自分で
  4. 反対の
答えを見る

正解

(c) 自分で

解説

auto- は「自分で」。autograph = auto (自分で) + graph (書く) = サイン (自分で書いたもの)。

使った視点

視点③: 接頭辞 (数量系・自分)

Part 2:接頭辞から単語の意味を推測しよう (11〜20)

問題 11

withdraw = with (反対に) + draw (引く) の意味として最も適切なのは?

  1. 引きつける
  2. 引き出す・撤退する
  3. 引き伸ばす
  4. 引き下げる
答えを見る

正解

(b) 引き出す・撤退する

解説

withdraw は「お金を引き出す」「軍を撤退させる」両方の意味で使う。

使った視点

視点③: 接頭辞 + 語幹の合成意味

問題 12

overcome = over (越えて) + come (来る) の意味として最も適切なのは?

  1. 超過する
  2. 追い越す
  3. 克服する
  4. 逆転する
答えを見る

正解

(c) 克服する

解説

困難を「越えて来る」=「克服する」。

使った視点

視点③: 接頭辞 over- (越えて)

問題 13

descend = de (下へ) + scend (登る) の意味として最も適切なのは?

  1. 上昇する
  2. 下降する
  3. 後退する
  4. 衰退する
答えを見る

正解

(b) 下降する

解説

「下へ登る」=「降りる」。語源的には「下方向に進む」。

使った視点

視点③: 接頭辞 de- (下へ)

問題 14

interrupt = inter (間に) + rupt (壊す) の意味として最も適切なのは?

  1. 中断する
  2. 仲介する
  3. 介入する
  4. 提案する
答えを見る

正解

(a) 中断する

解説

「間に入って壊す」=「中断する・邪魔する」。

使った視点

視点③: 接頭辞 inter- (間に)

問題 15

abnormal = ab (離れて) + normal (普通) の意味として最も適切なのは?

  1. 平凡な
  2. 普通の
  3. 異常な
  4. 超越的な
答えを見る

正解

(c) 異常な

解説

「普通から離れた」=「異常な」。

使った視点

視点③: 接頭辞 ab- (離れて)

問題 16

collaborate = col (共に) + laborate (働く) の意味として最も適切なのは?

  1. 競争する
  2. 反抗する
  3. 協働する
  4. 単独行動する
答えを見る

正解

(c) 協働する

解説

「共に働く」=「協働する」。

使った視点

視点③: 接頭辞 col- (= con- 共に)

問題 17

postpone = post (後に) + pone (置く) の意味として最も適切なのは?

  1. 提案する
  2. 投稿する
  3. 延期する
  4. 中止する
答えを見る

正解

(c) 延期する

解説

「後に置く」=「延期する」。cancel (中止) とは違い、実施はする。

使った視点

視点③: 接頭辞 post- (後に)

問題 18

circumvent = circum (周り) + vent (来る) の意味として最も適切なのは?

  1. 包囲する
  2. 周回する
  3. 巡回する
  4. 回避する
答えを見る

正解

(d) 回避する

解説

「周りから来る」=「回り道して避ける」。

使った視点

視点③: 接頭辞 circum- (周りに)

問題 19

multinational = multi (多くの) + national (国の) の意味として最も適切なのは?

  1. 国際的な
  2. 多国籍の
  3. 多民族の
  4. 国家主義の
答えを見る

正解

(b) 多国籍の

解説

「多くの国の」=「多国籍の」。multinational company (多国籍企業) で頻出。

使った視点

視点③: 接頭辞 multi- (多くの)

問題 20

semifinal = semi (半分の) + final (決勝) の意味として最も適切なのは?

  1. 決勝
  2. 準決勝
  3. 予選
  4. 1次予選
答えを見る

正解

(b) 準決勝

解説

「半分の決勝」=「準決勝」。

使った視点

視点③: 接頭辞 semi- (半分の)

Part 3:早慶附属レベル ─ 文脈から判断 (21〜30)

問題 21

Please submit your application by Friday.

  1. 取り消す
  2. 提出する
  3. 修正する
  4. 確認する
答えを見る

正解

(b) 提出する

解説

submit = sub (下へ) + mit (送る) = 提出する。

使った視点

視点③: 接頭辞 sub-

問題 22

The internet has transformed our daily lives.

  1. 妨害した
  2. 拡大した
  3. 変化させた
  4. 制限した
答えを見る

正解

(c) 変化させた

解説

transform = trans (越えて) + form (形) = 変形させる。

使った視点

視点③: 接頭辞 trans-

問題 23

It is impossible to predict the weather a year in advance.

  1. 可能だ
  2. 不可能だ
  3. 重要だ
  4. 不要だ
答えを見る

正解

(b) 不可能だ

解説

im- (否定) + possible (可能) = 不可能。in- が possible の前で im- に変形。

使った視点

視点③: 接頭辞 im- (否定)

問題 24

She persuaded her parents to let her study abroad.

  1. 命令した
  2. 拒否した
  3. 説得した
  4. 反対した
答えを見る

正解

(c) 説得した

解説

per (完全に) + suade (勧める) = 説得する。

使った視点

視点③: 接頭辞 per- (完全に)

問題 25

Don't underestimate the power of teamwork.

  1. 過大評価する
  2. 過小評価する
  3. 評価する
  4. 軽視しない
答えを見る

正解

(b) 過小評価する

解説

under (不足して) + estimate (見積もる) = 過小評価する。反対は overestimate (過大評価)。

使った視点

視点③: 接頭辞 under- (不足)

問題 26

The committee rejected my proposal.

  1. 承認した
  2. 拒絶した
  3. 修正した
  4. 検討した
答えを見る

正解

(b) 拒絶した

解説

re (後ろへ) + ject (投げる) = 拒絶する。

使った視点

視点③: 接頭辞 re- (後ろへ)

問題 27

This new technology will promote economic growth.

  1. 妨げる
  2. 促進する
  3. 制限する
  4. 維持する
答えを見る

正解

(b) 促進する

解説

pro (前へ) + mote (動かす) = 促進する・昇進させる。

使った視点

視点③: 接頭辞 pro- (前へ)

問題 28

The two countries decided to cooperate on environmental issues.

  1. 競争する
  2. 対立する
  3. 協力する
  4. 交渉する
答えを見る

正解

(c) 協力する

解説

co (共に) + operate (働く) = 協力する。

使った視点

視点③: 接頭辞 co- (共に)

問題 29

She withdrew her application at the last moment.

  1. 提出した
  2. 撤回した
  3. 修正した
  4. 延期した
答えを見る

正解

(b) 撤回した

解説

with (反対に) + draw (引く) = 撤回する・引き戻す。

使った視点

視点③: 接頭辞 with- (反対に)

問題 30

Many species could not survive the climate change.

  1. 適応する
  2. 生き延びる
  3. 移動する
  4. 進化する
答えを見る

正解

(b) 生き延びる

解説

sur (越えて) + vive (生きる) = 生き延びる。survive は他動詞 (前置詞不要、第5章復習)。

使った視点

視点③: 接頭辞 sur- (越えて) + 視点②: 自他動詞 (survive は他動詞)

この章のまとめ

この章の核心

たった30個の接頭辞で、英単語の方向感覚否定の感覚はほぼ完全につかめる。── 接頭辞は「英単語の地図記号」。

英単語の「向き」と「否定」は、たった30個の接頭辞でほぼ完全にカバーできます。

30個の接頭辞 (4カテゴリ)

  • 方向系12個 で、空間的・時間的な向きを掴む (ex / in / pro / pre / fore / re / post / sub / under / super / over / trans)
  • 関係系8個 で、ものとものの関係を掴む (con / inter / ad / de / dis / ab / per / circum)
  • 否定系5個 で、意味の反転を掴む (in② / un / non / mis / anti)
  • 数量系5個 で、数の概念を掴む (uni / bi / multi / semi / auto)

これらを語幹と組み合わせれば、未知の単語に出会っても意味の見当がつくようになります。

恩師が「英単語の地図記号」と呼んだ理由が、いま実感できたはずです。

次章へのつながり

第8章では、英単語の心臓である語幹30個を、コアイメージと例文セットでマスターしていきます。語幹をマスターすれば、1つの語幹から10語以上が派生で覚えられるようになります。