第2章

状態V vs 動作V

視点① 動詞の状態性 ─ 進行形が取れない動詞をマスターする

学習目標

  • 状態動詞21個の全体像 (3グループ分類) を頭に入れる
  • 「なぜ状態動詞は進行形にできないのか」を構造的に理解する
  • have / see / think など、状態と動作の両方を持つ動詞を文脈で判別できる
  • 早慶附属レベルの時制問題・空所補充問題で確実に得点する

所要時間の目安

約2.5時間 (解説1.5時間 + 演習1時間)

この章を読む前に

第1章 1-2 節で「視点①:状態V/動作V の区別」の概要を見ました。本章はその深掘りです。 状態動詞21個を3グループ (存在・所有 / 知覚 / 思考・感情) に整理して完全マスターし、早慶附属の入試で頻出する 「状態動詞 + 期間 → 現在完了形」 パターンを実戦レベルで解けるようにします。 第1章を読み終えていることを前提とします。

この章で身につくこと

この章を読み終えるころには、あなたは動詞を見ただけで「進行形にできるかどうか」を一瞬で判断できるようになります。

第1章で見た問題を覚えていますか?

Q. She ( ) to the tennis club for three years.
(a) is belonging (b) belongs (c) has been belonging (d) has belonged

正解は (d) has belonged でした。

なぜ (a) is belonging や (c) has been belonging はダメなのか?

答えは:belong は「状態動詞」だから、進行形にできないからです。

「状態動詞」と「動作動詞」というラベルそのものが直接問われることはありません。

ただし、この区別がわかっていないと解けない問題が、早慶附属の入試では数多く出題されます。

たとえば:

これらの問題は、表面的には「時制の問題」「文法の問題」に見えます。

しかし、その裏側で問われているのは、「この動詞は状態動詞か動作動詞か」を判別できる力です。

つまり、「状態V/動作V」の知識は、早慶附属の入試で正解にたどり着くための"判断材料"として機能します。

この章では、恩師から教わった21個の状態動詞を完全マスターし、時制問題・空所補充問題で確実に得点できる力をつけます。

2-1. 状態動詞と動作動詞 ─ そもそも何が違うのか

動詞には2種類ある

英語の動詞は、大きく2つに分けられます。

種類表すもの進行形
状態動詞変化のない「ある状態」✗ できない
動作動詞瞬間的・連続的な「動き」✓ できる
状態V vs 動作V 判定構造図。動きがあるか (始まりと終わりがあるか) で進行形可否が決まる。動作動詞 (run/eat/write/jump/throw) と状態動詞 (be/have/know/belong/resemble) の対比、「進行形は動きの最中を切り取る写真」のメタファー込み。
図 2-1: 状態V vs 動作V の判定構造 (画像生成待ち)

動作動詞の例

動作動詞は、「いま動いている最中」を表すことができます。だから進行形 (Ving) にできます。

✓ She is running in the park.
(彼女は公園で走っている最中だ)

✓ He is eating lunch.
(彼は昼食を食べている最中だ)

✓ I am writing a letter.
(私は手紙を書いている最中だ)

「走る」「食べる」「書く」などは、始まりと終わりがある動作ですよね。だから「いまその動作の途中だ」と表現できます。

状態動詞の例

一方、状態動詞は「いま、その状態にある」ことを表します。動きがないので、進行形にできません。

✗ She is knowing him. ←不自然
✓ She knows him.
(彼女は彼を知っている)

「知っている」は動作ではなく状態です。「いま知っている最中」とは言いません。「知っている」か「知らない」か、そのどちらかなのです。

✗ He is having a car. ←不自然
✓ He has a car.
(彼は車を持っている)

「持っている」も状態です。「いま持っている最中」とは言わず、「ずっと持っている」状態を表します。

✗ This box is containing ten books. ←不自然
✓ This box contains ten books.
(この箱には本が10冊入っている)

「(中に)含まれている」も状態。本が箱の中に入っている状態は、動きを伴わない静的な状態だからです。

なぜ状態動詞は進行形にできないのか

ここで大切なポイントを伝えます。

進行形 (be + Ving) は、英語で「いま、その動作が動いている最中だ」という意味を表す形です。

つまり、進行形を使うには「始まり」と「終わり」がある動作でなければなりません。

動詞始まり〜終わりがある?進行形
run (走る)✓ 走り始め〜走り終わり✓ できる
eat (食べる)✓ 食べ始め〜食べ終わり✓ できる
know (知っている)✗ 動きがない✗ できない
have (持っている)✗ ずっと持ってる状態✗ できない

状態動詞には「始まり」も「終わり」もありません。ただ、ずっとその状態にあるだけ。だから進行形にできないのです。

恩師は、この感覚を「進行形は『動きの最中』を切り取る写真」と表現していました。

写真は「動いているもの」を一瞬で切り取れます。でも、「動いていない静止状態」は、わざわざ「いま動いている最中」と表現しても意味がありません。

これが、状態動詞が進行形を取れない理由です。

2-2. 必須:状態動詞21個 完全リスト

恩師が「この21個を覚えれば、早慶附属の状態動詞問題は8割取れる」と言っていたリストを紹介します。

3つのグループに分けて整理します。

状態動詞21個 3グループ俯瞰図。①存在・所有 (10個): be/have/belong/consist/depend/resemble/wear/lie/own/possess。②知覚 (5個): see/hear/feel/taste/smell。③思考・感情 (6個): think/like・hate・dislike/understand/know/believe/love。
図 2-2: 状態動詞21個 ─ 3グループで覚える (画像生成待ち)

グループ①:存在・所有 (10個)

「ある」「持っている」「属している」など、存在や所有を表す動詞のグループです。

動詞意味例文
be〜であるHe is a doctor.
have持っているShe has a car.
belong〜に属するI belong to the club.
consist〜から成るThe team consists of five members.
depend依存するChildren depend on their parents.
resemble〜に似ているShe resembles her mother.
wear(服を)着ているHe wears glasses.
lie横たわっているThe book lies on the desk.
own所有するThey own a big house.
possess所有するHe possesses great wisdom.

このグループの特徴

「存在 (ある)」「所有 (持っている)」「関係 (属している・似ている)」を表す動詞は、すべて状態動詞です。

「いま属している最中」「いま所有している最中」「いま似ている最中」とは言いませんよね。これらはずっと続いている状態だからです。

⚠️ 早慶附属で間違えやすい3動詞

このグループの中で、「動作っぽく見える」ためについ進行形にしてしまう動詞が3つあります。

① belong

✗ She is belonging to the tennis club. ←よくある誤り
✓ She belongs to the tennis club.

② consist of

✗ The team is consisting of five members. ←よくある誤り
✓ The team consists of five members.

③ resemble

✗ She is resembling her mother. ←よくある誤り
✓ She resembles her mother.

これら3つは「動作っぽく見える」ため、つい進行形にしたくなります。でも状態動詞なので、必ず現在形で使います。

早慶附属の空所補充問題では、選択肢に "is belonging / is consisting / is resembling" をダミー (誤答選択肢) として置く問題が頻出します。「動作っぽい」と思って選ぶと不正解になるので注意してください。

グループ②:知覚 (5個)

五感で「感じる」ことを表す動詞のグループです。

動詞意味例文
see見えるI see the mountain.
hear聞こえるI hear a strange noise.
feel感じるI feel cold.
taste味がするThis soup tastes good.
smellにおいがするThese flowers smell sweet.

このグループの特徴

「見える」「聞こえる」「感じる」「味がする」「においがする」は、意識せずに自然に感じている状態を表します。

つまり、「自分から能動的に動作する」のではなく、「向こうから情報がやってくる」感覚です。だから進行形にしません。

⚠️ 重要:同じ単語でも、能動的な動作になると進行形OK

ここが状態動詞のもっとも難しいところです。

see / hear / feel は、「能動的に動作する意味」では、進行形にできます。

状態 (進行形NG)動作 (進行形OK)
see = 見えるlook at = 見る (能動的) / watch = 注視する
hear = 聞こえるlisten to = 聞く (能動的)
feel = 感じる (受動的)feel = 触る (能動的)

例で見てみよう

✗ I am seeing the mountain. ←「見えている」状態だからNG
✓ I see the mountain. (山が見える)
✓ I am looking at the mountain. (山を見ている = 能動的な動作)

✗ I am hearing music. ←「聞こえている」状態だからNG
✓ I hear music. (音楽が聞こえる)
✓ I am listening to music. (音楽を聴いている = 能動的な動作)

「自然に情報が届く」のは状態。「自分から能動的に向き合う」のは動作。この区別を意識してください。

⚠️ さらに注意:see には「動作」の意味もある

see は「見える (状態)」のほかに、「会う (動作)」という意味もあります。

✓ I am seeing my friend tonight. (今夜友達に会う予定だ)

これは「会う」という動作の意味なので、進行形にできます。早慶附属で頻出のひっかけです。

グループ③:思考・感情 (6個)

頭で考えたり、心で感じたりすることを表す動詞のグループです。

動詞意味例文
think思う・考えるI think he is right.
like / hate / dislike好き/嫌いI like music.
understand理解するI understand the problem.
know知っているShe knows the answer.
believe信じるI believe in him.
love愛しているShe loves her family.

このグループの特徴

思考や感情は、頭の中・心の中の状態を表します。「いま考えている最中」「いま好きな最中」とは言いません。

「考えがある」「好きである」というのは、ずっと続く状態だからです。

⚠️ 重要:think は「状態」と「動作」の両方がある

think は要注意。「思う (状態)」と「考えている最中 (動作)」の両方の意味があります。

意味進行形使い方
「〜だと思う」(意見・判断)✗ NGI think he is right.
「考えている最中」(思考の動作)✓ OKI am thinking about it.

✓ I think he is right. (彼は正しいと思う) ←意見を述べる状態
✓ I am thinking about the problem. (その問題を考えているところだ) ←考える動作

「意見・判断」を表すなら状態、「考えるという動作」を表すなら動作になります。

⚠️ love も同様

love も「愛している (状態)」と、最近の英語では「楽しんでいる (動作)」の両方で使われます。

✓ I love my family. (私は家族を愛している) ←ずっと続く感情
✓ I am loving this movie! (この映画、楽しんでる!) ←最近の口語表現

ただし、早慶附属の入試では基本的に「愛している (状態)」の意味で出題されるので、進行形にはしないと覚えておきましょう。

2-3. ⚠️ 罠:同じ動詞が「状態」と「動作」で意味が変わるパターン

ここからは、状態動詞のもっとも複雑なパート ─ 同じ動詞でも、使い方によって状態と動作が変わるケースを見ていきます。

これは、早慶附属の入試で確実に得点差がつくポイントです。「同じ動詞だから同じ使い方」と思い込んで失点するパターンの典型です。

パターン①:have

have は最重要のひっかけ動詞です。

意味状態 / 動作進行形
have = 持っている状態✗ NG
have = 食べる・飲む動作✓ OK
have = 経験する動作✓ OK
have = 開催する動作✓ OK

例で見てみよう

✓ I have a car. (私は車を持っている) ←状態:所有
✗ I am having a car. ←NG

✓ I am having lunch. (私は昼食を食べているところだ) ←動作:食べる
✓ We are having a great time. (私たちは楽しい時間を過ごしている) ←動作:経験
✓ They are having a party. (彼らはパーティーを開催している) ←動作:開催

判別のコツ

have の後ろに来る目的語を見れば判別できます。

  • 物 (car / book / money) → 「持っている (状態)」 → 進行形NG
  • 食事・飲み物 (lunch / breakfast / coffee) → 「食べる・飲む (動作)」 → 進行形OK
  • 経験・体験 (a good time / fun / a party) → 「経験する・開催する (動作)」 → 進行形OK

パターン②:see

see は意味が3つあるので、特に注意。

意味状態 / 動作進行形
see = 見える状態✗ NG
see = 会う動作✓ OK
see = (人と)交際する動作✓ OK

例で見てみよう

✓ I see the bird in the tree. (木の中の鳥が見える) ←状態:視覚
✗ I am seeing the bird. ←NG

✓ I am seeing my doctor tomorrow. (明日医者に会う予定だ) ←動作:会う
✓ She is seeing John these days. (彼女は最近ジョンと付き合っている) ←動作:交際

判別のコツ

「物が目に映る」=状態、「人と会う」=動作と覚えてください。

パターン③:think

think も状態と動作の両方があります。

意味状態 / 動作進行形
think = 〜だと思う (意見)状態✗ NG
think = 考えている最中動作✓ OK

例で見てみよう

✓ I think he is right. (彼は正しいと思う) ←状態:意見
✗ I am thinking he is right. ←NG

✓ I am thinking about my future. (将来について考えているところだ) ←動作:思考
✓ She is thinking of buying a new car. (彼女は新車を買おうかと考えている) ←動作:思考

判別のコツ

  • think + that 節 → 意見を述べる (状態) → 進行形NG
  • think about / of + 〜 → 考える行為 (動作) → 進行形OK

パターン④:taste / smell / feel

これら3つの感覚動詞も、状態と動作の両方があります。

taste

意味状態 / 動作進行形
taste = 〜の味がする状態✗ NG
taste = 味見する動作✓ OK

✓ This soup tastes good. (このスープは良い味がする) ←状態
✓ The chef is tasting the soup. (シェフはスープを味見している) ←動作

smell

意味状態 / 動作進行形
smell = においがする状態✗ NG
smell = (においを)嗅ぐ動作✓ OK

✓ The flowers smell sweet. (花は甘い香りがする) ←状態
✓ She is smelling the rose. (彼女はバラの匂いを嗅いでいる) ←動作

feel

意味状態 / 動作進行形
feel = 感じる (心情)状態✗ NG
feel = 触る (能動的)動作✓ OK

✓ I feel happy. (私は幸せに感じる) ←状態
✓ The doctor is feeling my pulse. (医者は脈をとっている) ←動作

2-4. 状態動詞と完了形 ─ 状態を「ずっと続いている」と表す

状態動詞は進行形にできません。

では、「ずっとその状態にある」と表現したいときは、どうすればいいのでしょうか?

答えは:現在完了形 (have + p.p.) を使うです。

進行形NG → 完了形OK

✗ She has been belonging to the club for three years.
✓ She has belonged to the club for three years.
(彼女は3年間そのクラブに所属している)

belong は状態動詞なので、現在完了進行形 (has been Ving) もできません

代わりに現在完了形 (has + p.p.) で「3年間ずっと所属している状態が続いている」と表現します。

動作動詞は完了進行形OK

一方、動作動詞は完了進行形が使えます。

✓ She has been studying for three hours.
(彼女は3時間勉強し続けている) ←動作の継続

✓ He has been running in the park.
(彼は公園で走り続けている) ←動作の継続

study や run は動作動詞なので、「ずっと動作が続いている最中」と表現できるわけです。

早慶附属頻出パターン

このパターンは、早慶附属の時制問題・空所補充問題で頻繁に出題されます。

Q. She ( ) to the tennis club for three years.
(a) is belonging (b) has been belonging (c) has belonged (d) belongs

思考プロセス

  1. belong は状態動詞
  2. 進行形 (a) is belonging はNG
  3. 完了進行形 (b) has been belonging もNG
  4. (d) belongs は現在形だが、"for three years" があるので「3年間続いている」を表せない
  5. → 答え:(c) has belonged

状態動詞 + 期間表現 (for X years) → 現在完了形」がセットで頻出パターンです。

2-5. 元ノートを見てみよう

ここで、私が中3のときに恩師から教わった当時のノートを見てみましょう。

このページに書かれているのは、いま学んだ「状態動詞21個」のリストです。

オレンジペンで「be / have (所有) / belong / consist / depend / resemble / wear / lie / own / possess」と書かれた存在所有グループ

緑ペンで囲まれた「see / hear / feel / taste / smell」の知覚グループ (左側に「知覚V」と注釈)。

青ペンで囲まれた「think / like / hate / dislike / understand / know / believe / love」の思考系グループ (左側に「思考系」と注釈)。

そして右側余白には、当時の私が恩師の解説をメモした「<S V> → 存在 (あり/いる)、変化の感知無、進行 ≠ 食べる ⇔ 動作V、put on=着る動作」という走り書き。

これは、状態動詞の本質を一言で表すメモです。

  • 状態V = 存在している (あり/いる)
  • 変化が感じられない
  • 進行形にしない
  • ↕ 反対が動作V
  • 例えば wear (着ている=状態) ⇔ put on (着る=動作)

中3の私が、恩師の口頭解説をメモしながら作ったこのノートが、このまま教材の核になっているわけです。

2-6. 演習15問

ここまで学んだ知識を、実戦で使ってみましょう。
以下の問題を、ノートに答えを書きながら解いてください。
終わったら「答えを見る」を開いて答え合わせをしてください。
間違えた問題には、ノートに印をつけて後で復習しましょう。

Part 1:状態動詞 vs 動作動詞 の判別 (1〜5)

問題 1

次のうち、状態動詞でないものはどれか。

  1. belong
  2. consist
  3. eat
  4. resemble
答えを見る

正解

(c) eat

解説

belong, consist, resemble はすべて状態動詞 (グループ①存在・所有)。eat (食べる) は動作動詞。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (動作動詞=動きがあり進行形可)

問題 2

次のうち、進行形にできない動詞はどれか。

  1. run
  2. write
  3. own
  4. study
答えを見る

正解

(c) own

解説

run, write, study は動作動詞 → 進行形OK。own (所有する) は状態動詞 (グループ①存在・所有) → 進行形NG。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (own は所有を表す静的な状態)

問題 3

"She _____ to the basketball team." の空所に入る最も適切な形は?

  1. is belonging
  2. belongs
  3. was belonging
  4. has been belonging
答えを見る

正解

(b) belongs

解説

belong は状態動詞 → 進行形 (a)(c)(d) は不可。現在形 belongs が正解。早慶附属で頻出のひっかけパターン。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (belong は動作っぽく見えるが状態)

問題 4

"This box _____ ten apples." の空所に入る最も適切な形は?

  1. is containing
  2. contains
  3. was containing
  4. has been containing
答えを見る

正解

(b) contains

解説

contain は状態動詞 → 進行形NG。「中に含まれている」状態は静的なので contains。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (contain = 含まれている状態)

問題 5

"She _____ her mother very much." の空所に入る最も適切な形は?

  1. is resembling
  2. resembles
  3. was resembling
  4. has been resembling
答えを見る

正解

(b) resembles

解説

resemble は状態動詞 → 進行形NG。「似ている」は静的な関係なので resembles。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (resemble は要注意の頻出ひっかけ動詞)

Part 2:状態と動作の使い分け (6〜10)

問題 6

"I _____ a car for ten years." の空所に入る最も適切な形は?

  1. am having
  2. have
  3. was having
  4. have been having
答えを見る

正解

(b) have

解説

"for ten years" があるので「10年間ずっと持っている」状態。have (所有) は状態動詞だが、現在完了 has had も使える。選択肢に has had はないので、現在形 (b) have が最適。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (have の所有意味は状態、進行形NG)

問題 7

"I _____ lunch with my friend now." の空所に入る最も適切な形は?

  1. have
  2. am having
  3. had
  4. had had
答えを見る

正解

(b) am having

解説

"lunch" があるので「食べる (動作)」の意味。"now" があるので「いま食べている最中」=進行形。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (have の食事意味は動作、進行形OK)

問題 8

"I _____ him at the concert tomorrow." の空所に入る最も適切な形は?

  1. see
  2. am seeing
  3. saw
  4. had seen
答えを見る

正解

(b) am seeing

解説

"tomorrow" があるので未来の予定。see + 人 = 「会う (動作)」。「予定」を表す現在進行形。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (see + 人 = 動作の意味、進行形で予定を表現)

問題 9

"I _____ that he is honest." の空所に入る最も適切な形は?

  1. am thinking
  2. think
  3. was thinking
  4. have been thinking
答えを見る

正解

(b) think

解説

"that he is honest" = 「彼が正直だと思う」=意見・判断。意見を表す think は状態動詞 → 進行形NG。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (think + that 節は意見=状態)

問題 10

"I _____ about what to do next." の空所に入る最も適切な形は?

  1. think
  2. am thinking
  3. thought
  4. had thought
答えを見る

正解

(b) am thinking

解説

"about what to do next" = 「何をするか考えているところ」=思考の動作。think about 〜 は動作の意味で進行形OK。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (think about は動作、進行形OK)

Part 3:早慶附属レベル ─ 文脈判断 (11〜15)

問題 11

Look! It _____.

  1. snows
  2. is snowing
  3. snowed
  4. was snowing
答えを見る

正解

(b) is snowing

解説

snow は動作動詞 (天気の動作)。"Look!" があるので「いま起きていること」=進行形。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (天気は動作動詞)

問題 12

This soup _____ delicious.

  1. is tasting
  2. tastes
  3. was tasting
  4. has been tasting
答えを見る

正解

(b) tastes

解説

"this soup tastes" = 「このスープは〜の味がする」=状態 (知覚グループ)。進行形NG。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (taste + 形容詞は状態の意味)

問題 13

She _____ to the music club for two years now.

  1. is belonging
  2. belongs
  3. has belonged
  4. has been belonging
答えを見る

正解

(c) has belonged

解説

belong は状態動詞 → 進行形NG → (a)(d) は不可。"for two years" があるので「2年間続いている」=現在完了形。本章 2-4 節「状態動詞 + 期間 → 現在完了形」の典型パターン。

使った視点

視点①: 状態V/動作V + 完了形 (期間表現との組み合わせ)

問題 14

The team _____ of ten members.

  1. is consisting
  2. consists
  3. has been consisting
  4. was consisting
答えを見る

正解

(b) consists

解説

consist は状態動詞 → 進行形NG。「〜から成る」は静的な関係。

使った視点

視点①: 状態V/動作V (consist of は要注意の頻出ひっかけ動詞)

問題 15

I _____ him since we were children.

  1. am knowing
  2. know
  3. have known
  4. have been knowing
答えを見る

正解

(c) have known

解説

know は状態動詞 → 進行形NG → (a)(d) は不可。"since we were children" があるので「子供のころから知っている」=現在完了形。

使った視点

視点①: 状態V/動作V + 完了形 (since 節との組み合わせ)

この章のまとめ

この章の核心

動詞は「動き」か「状態」か、それを見抜くだけで英語の半分が見える。──恩師の言葉。

英語の動詞には、進行形にできる「動作動詞」と、できない「状態動詞」の2種類があります。

恩師から教わった状態動詞21個を整理すると:

これら21個を覚えておけば、状態動詞の知識を必要とする早慶附属の時制問題・空所補充問題で、ほぼ正解できます。

覚えておきたいポイント

  • 同じ動詞でも、状態と動作の両方の意味を持つもの (have, see, think, taste, smell, feel) は、文脈で判断する
  • 状態動詞 + 期間 (for X years) → 現在完了形 (have + p.p.) で表す (進行形NG)
  • see ⇔ look at / hear ⇔ listen to / wear ⇔ put on など、状態と動作のペアも頻出

この3つを踏まえれば、時制問題・空所補充問題はほぼ完璧に解けるようになります。

恩師がこの単元を教えてくれたとき、「動詞は『動き』か『状態』か、それを見抜くだけで英語の半分が見える」と言っていました。

中3の私はこの言葉を、ノートの右余白に小さく書き留めて、何度も見直しました。

そして、英文を読むときに「これは動作? 状態?」と一瞬で判別する習慣がつくと、文章全体の時制感覚 (現在形か進行形か完了形か) も自然と見えるようになります。

それが、視点①「状態V/動作V」を持つことの真の力です。

次章へのつながり

第3章では視点②に進みます。文型 (SVOC・使役・SVOO) で動詞の使い方を完全攻略します。動詞のあとに何が来るか ── to V / 原形 / 名詞・形容詞 ── を予測できるようになります。